なぜ行政の肥大化を議会まで喜び勇んで推進するのか?

岸和田市中核市移行問題は、首長と議会については自身らの「ツケが回って来ただけ」と言って済ませられるが、
道連れにされる職員はいい迷惑だ。
私は行政の肥大化自体に反対している。
それは2006年より政令市になった堺市で、事前に政令市に反対し、それを問う住民投票にも協力していることでもお分かりいただけよう。
住民投票直接請求書名を集めるのを手伝ったり、美原町では、合併して市になっても、町民に何もいいことはないと街宣もした。

住民投票は議会で否決され、町民は合併後に「住宅家賃や水道代などが上がった」と愚痴ったが、それは私たち反対派が言ってきたとおりになっただけのことだった。

行政が大きくなって喜ぶのは、職員と首長・議会だけで、役所の新築同様、市民に得はない。

権限を増やしたいなら、まず現状の仕事をこなすことだ。
単に人口が増えたからといって、職員の事務処理能力が上がったり、議会のチェック機能が向上したりするはずがない。
いずれもぬるま湯の仕事ぶりで、ツケをそのほとんどが無関心な市民に回すだけである。

肥大化すれば、市民との距離も遠くなる。
中央集権化も進む。
それが間違っているからこそ、地方分権で、制度として国や県 の権限を 市に移譲し続けているのであり、中央集権が良いなら、中国の政治システムなどを見本にすべきだろう。
独裁という面では、安倍ちゃん以下、そうしたいところではあろうが。

都構想でも、誰も言わぬのは、主権者である市民への権限移譲だ。
それは「地域の事は地域で決める」からはじまる。

池田市では、自治会とは別に市民議会とも言える地域コミュニティ推進協議会が、全11小学校区にある。
ここまでは24校区に地域協議会が池田市よりも先にある岸和田市も同じだ。
異なるのは、池田市では、そこに予算付けをして、責任も市民に持ってもらっている点だ。

地域コミュニティ推進協議会の提案事業に対する評価 平成27年度
http://www.city.ikeda.osaka.jp/shisei/shisei/sogoseisaku/1418381978648.html
より
カーブ―ミラーや街路灯の設置から、歩道の改善、道の線引きや通学路表示、公園の整備、地域イベント、見守り事業、蛍の育成、など様々な地域のことに予算は使われている。
勿論、後に予算を何に使ったかは評価される。

岸和田市は祭りのような地域文化や人のつながりが残っており、愛郷心も高いと言われている。
ならば、この委員会に入って、提案や議論をした人も多いのではないか?
しかもこれによって、愛郷心は顕在化するのであるから、岸和田っ子の自負にもつながろう。

だが、私はこの制度を取り入れても、集まる市民は多くないし、固定化すると予想している。
それは2007年からはじまっている 池田市で既にメンバーが固定化しており、
名古屋市では、河村たかし・市長がその公約として具現化した地域委員会も、2009年発足当時から、全区では行われていないし、未だモデル事業として位置づけられ、廃止の声が議会内や市民らから出ているからだ。

かように市民は、行政に「何かくれ」とは言うものの、JFK演説のように自分たちが社会に何かをする機運が高まることは少ない。

議会としては、地域活動が活発になることは困ったことだ。
カーブミラーや道の補修など、票につながる口利き行動が、取り上げられるからである。

地域ボスとして、議員になった者は、市全体でなく、地域への利益誘導だけを役所にかけあい、住民もそれが議員の仕事だと勘違いし続けている。
だからよその地域の議員は何をしているのか不明で、議員は仕事をしていないと判断し、
「議員定数を減らせ!」などと感情をむき出しにする。

議員としては自業自得だが、民主主義の観点からは、不幸である。

投稿者:

watchdogkisiwada

岸和田市の財政位破綻を止める!! 財政破綻が明らかになるほど税金を食いつぶされながら、議会も見て見ぬふりをする 土建屋ファーストな市政を正す!! あまりにもひどすぎる馴れ合い議会がチェックしていない、議員特権や行政の無駄などを、岸和田で初めて私が追及、是正させています。 あなたの“かかりりつけよろず相談員”としての使命に励みます!! 行政書士としてトラブル予防を、 防災士として防災や防犯を、 柔道整復師として健康について、 ご相談、承ります。 情報、批判はコメントいただくか、 メールアドレス:kurohata73@yahoo.co.jp 電話:080-6178-6006まで! 岸和田市議や市長らは私の追及に逃げまどっていますが、自民・公明・維新などのネトウヨ政治家だけでなく、共産・民主他どんな議員とも公開討論、受けて立ちます!! 【メディア出演】 TBS「ビビット」、MBS「VOICE」、ABC「キャスト」他ニュース 読売・産経・朝日・毎日の各新聞社で、その活躍は、度々紹介されています。

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